イタリア語の赤毛のアン

Anna dai capelli rossi

「i capelli rossi」が赤毛ということですから、イタリアでは日本と同じく「赤毛のアン」というタイトルなんですね。アン本のある一冊の解説のなかに、「Anna dai capelli rossi」と題されたアニメがテレビで放送され、多くの子供達を魅了し、よりすぐれた批評を得た。と書かれてありましたので、イタリア語のタイトルの由来は、日本アニメからきていたのですね。AnneがAnnaとなっていますが本文では原作どおりAnneのまま「E Anne e un nome cosi poco romantico!」と言っています。イタリア語には男性詞と女性詞があり、男性詞と女性詞の簡単な見分け方は、語尾がoとa、日本語だと(オ)と(ア)にあるようですね。イタリア人の名前が特にわかりやすいと思います。男性はマリオさんとかロベルトさん。女性で言えばシルビアさんとかモニカさんといったところでしょうか。


イタリアのアン・ワード

Lake of Shining Waters(輝く湖水)

Lago Lucente

White Way of Delight(歓喜の白路)

La Bianca strada delle Delizie

Lover's Lane(恋人の小径)

il viale degli innamorati

Haunted Wood(お化けの森)

il Bosco Stregato

Kindred Spirit(腹心の友)

un amica del cuore


イタリアでは、二人の天使が描かれた、ポストカードにプレート、Tシャツに傘まで、どこの街に行っても必ずあるお土産物。こんなに街に溢れていると、どこの美術館に展示されているか知りたくなってきます。この二人の天使はラファエロが描いた「サン・シストの聖母」に描かれているそうですが、その絵はドイツのドレスデンにある美術館にあるそうですね。そんな、ラファエロの天使がアンの物語の中に登場していますね。

『アンの青春』第30章 石の家の結婚式 

“シャーロッタ四世は自分の部屋へ入って、支度をととのえはじめた。数知れないお下げをぱらっと振りほどき、くるくる、ちぢれた髪をとかしつけて、二本の編みさげにまとめ、初おろしの真っ青な蝶リボンを二つならず、四つもかけた。上に結んだリボン二つは、さながらラファエルの小天使そのままで、のびすぎた翼がシャーロッタの首から生えているような感じだった。当の本人は、それをすばらしく美しく思い、ぴんと突ったつほど、糊つけをした白い服を、がさがさ着こむと、鏡の前に立ち、大満足の熊で自分の姿に見入ったのでした。”

新潮社 村岡花子訳より


My travel photo

イタリアを訪れたのは2001年でしたので、まだ通貨はリラでした。スリ大国と言われるイタリアをドキドキしながら観光したのを覚えていますが、ローマの地下鉄に乗ったり、テラス席で食事をしたり、それなりに楽しみました。つきなみですが、スパゲッティが美味しくて、滞在中に何度も食べてしまいました。

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