トロントのアボンリー

Kevin Sullivan監督(カナダ)の作品「赤毛のアン」「アボンリーへの道」が好きでした。「赤毛のアン」が映画として日本で公開されたとき私は大学生でした。テレビで流れた「赤毛のアン」のCMを観て一瞬で本作品の虜になったのを覚えています。俳優・ロケ地・映画音楽の3つが私好みだったのだと思います。子どものころ「大草原の小さな家」をよく観ていたので、昔の外国の生活に憧れていたというものあります。

後に、Sullivan作品の「赤毛のアン」や「アボンリーへの道」のロケ地が、プリンスエドワート島ではなくオンタリオ州と知り、交通に便利なトロントにロケ地巡りに出かけました。昼間はロケ地を巡り、夕方からはトロント中心部に戻り、ショッピングセンターなどで、作者のルーシー・モード・モンゴメリに関する本や、映画・ドラマのストーリーブックや、CDを買いました。なかでも、映画・ドラマの音楽を担当したHagood Hadryのクリスマスアルバムは、赤毛のアンの映画の音色を散りばめたCDは私の一番のお気に入りです。


My travel photo (1999年ロケ地探訪)


Spadina House

地下鉄Dupont駅より徒歩5分

トロントの有名な観光地、カーサ・ロマのお隣にあります。昔のお金持ちの家で、 今もなお、当時のまま残るガス灯(シャンデリア)が飾られています。 「赤毛のアン」ではミス・ジョセフィン・バーリーの屋敷のロケ地です。「アボンリーへの道」でもたびたび登場します。


トロント大学

地下鉄Queen's Park駅下車  その周辺広域

アンが通うクイーンズ学院の建物の一部として使われたのは、トロント大学のVictoria Collegeです。 ここに行くには地下鉄Museum駅で下車するのが一番近いようです。Charles Street Westから、やや入ったところにあります。 Victoria Collegeの1階に購買があったので建物のポストカードを買いました。



De La Salle College

地下鉄Summerhill駅より徒歩10分

「続・赤毛のアン」でハリス夫人、モーガンの屋敷として使われたのが、ド・ラ・サール・カレッジの中の校舎の一つです。Avenue Rd.沿いにあり、通りから望むことができます。私は敷地内にいた方にお願いして、中に入って写真を撮らさせてもらいました。


Edwards Gardens

地下鉄Eglinton駅より54番バスで約20分

Eglinton駅よりタクシーでチップ込みで約$10

エドワーズガーデンは高級住宅街にほど近いところにあり、緑が多く静かな公園です。春には花が咲乱れ、秋は紅葉、時として野生の狐が見られるそうです。併設されているシビックガーデンセンターには、園芸に関する書籍やグッズなどが売られていました。「続・赤毛のアン」でモーガン・ハリス船長がアンにプロポーズしたのがこの公園です。また、キングスポートで、アンとギルバートが再会する橋は園内を流れる小川にかかる太鼓橋です。


Harbourfront

ユニオン駅からHarbourfront LRTに乗りYork St.で下車

アンシリーズ3作目「アンの結婚」で登場する港のロケ地です。また「アボンリーへの道」のロケ地でもあります。第66話 「生きていた母」で、ガスは、自分の出生の秘密を知る為に、母と思われる女性と共にイジーケルを探しに旅に出ました。「俺のものになってほしい。」と、フェリシティーと結婚の約束をして船に乗り込むガス。 この先の2人の運命は?というところでエンディングを迎えます。 バックに流れるJohn Welsman氏の曲が印象的です。そんなガスが乗り込む帆船、ハーバーフロントにたくさん浮かんでいます。 水平線に見えるのは、Toronto Islandです。まるでドラマの時代にタイムスリップしたかのようです。一方のダウンタウン側は近代的なビル群でした。この船は、MARIPOSA CRUISE LINEが運行している遊覧船です。1時間かけてToronto Island周辺をクルーズします。


Black Creek Pioneer Village

地下鉄Jane駅からNorth行きのバスで40~60分(交通状況によります。)地下鉄Jane駅からは徒歩で、アンの作者ルーシー・モード・モンゴメリの最後の家となった「旅路の果て荘」に行くこともできます。

マシュウが自信なさげに見つめるローソン雑貨店のショーウインドウ。 やっと買えたアンのドレス。ドレスを売っていた建物は、Visitors Centre(正面入口)を通って一番最初の建物Tinsmith Shopです。そのTinsmith Shopからまっすぐ進むと見えてくる黄色い建物Flynn Homeは、ダイアナの家の一部として使われました。

「アボンリーへの道」でもロケ地でもあります。第11話 「秘められた悲劇」で、記者募集の新聞広告を見て、オリビアが訪れたアボンリー新聞社は、 園内右奥の建物Black Creek Printing Officeです。その名のとおり19世紀の印刷所を再現しています。このBlack Creek Printing Officeの角を曲がり通りをまっすぐ行くと、Town Hallが見えてきます。このTown Hallは第47話 「フェリックスのお手柄」で登場します。フェリックスが公爵に内緒で建物の前に止めてあった馬車に食器セットを返そうとしたところ、「おい君たち何をしている?」 「何を盗んだんだ?」と、公爵達に目撃されてしまいます。 そこで公爵とその付き人が出てきた建物がこのTown Hallです。また、セーラと共に馬車で走り去って行く場面はこの建物近辺です。「赤毛のアン」のダイアナの家Flynn Homeは、第2話 「ストーリー・ガール誕生」でも登場しています。ジャスパー・デイルにカメラマンになってもらおうと、オリビアと共にセーラが彼の家を訪ねます。「赤毛のアン」でドクターとマシュウが入っていく扉と、セーラがジャスパーの返事を待たずして入っていく扉は同じです。


Uxbridge

トロントのダウンタンから車で約1時間半

「アボンリーへの道」の屋外セットがあったのが、このアックスブリッジの町です。 撮影終了後、残念ながら取り壊され、今はおそらく元からの建物であろう、「赤毛のアン」のGreen Gablesと隣の納屋らしきものしか残っていませんでした。 ここは、私有地のため、近くに行って写真を撮ることができませんでした。Green Gablesの色をブルーにすると、「アボンリーへの道」のキング農場。またイエローにすると「丘の家のジェーン」のP.E.Iでの家になりますね。Pine Grove Pioneer Churchはアックスブリッジにある実際の建物で「アボンリーへの道」の屋外セットがあった場所の近くにあります。ドラマでは度々登場し、第4話 「うわさの恋人」 第91話(最終話)「幸せな結婚式」などが印象的です。「うわさの恋人」はマリラのお話ですね。 


旅路の果て荘

Black Creek Pioneer Village に行く前に、地下鉄Jane駅より歩いてモンゴメリが暮らした最後の家を見てきました。

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